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私の名前はリラ
フィリピンから日本へ来て
私の名前はリラ。フィリピンから来たの。お母さんが日本に住んでてね。お母さんに呼ばれて日本に来たの。16才のときだったわ。
お母さんには日本人の旦那さんがいて。子どもがいたわ。義理の弟ってゆうの?かわいかったけど言葉が通じなくて。私?当時は日本語、まったくできなかったわ。今もあんまりダメ。しゃべるのは簡単な会話ならできるけど、読み書きとか全然だめ。特に漢字はまったく。
実をいうと、私の本当のお父さんは日本人らしいの。お母さんとの間に私を妊娠して。そして私はフィリピンで生まれたわけだけどお父さんのことは全く知らないわ。写真で見ただけ。私が生まれたあと、どっか行っちゃったんだって。
私はフィリピンでは祖父母に育てられたわ。おじいちゃんもおばあちゃんもやさしかった。日本にくるとき、とっても寂しかった。
でも日本にはお母さんがいるって。寂しさ半分、嬉しさ半分っていうの?日本でのお母さん、そしてお母さんの旦那さんとの楽しい暮らしを夢見ていたわ。
でも日本に来るとお母さんは私に働くことを強要した。キャバクラで強制的に働かされたの。そしてお給料はお母さんとその旦那さんがみんなもっていく。フィリピンに送金して親族を養うためらしいの。私が自由にできるお金なんてなかったわ。
それにね、私、お母さんとその旦那さんから虐待を受けたの。髪の毛をつかんで机の角に顔を打ちつけられたりした。火のついた煙草を腕に押し当てられたりもしたわ。ほんと辛かった。
そして私は家出したの。キャバクラで知り合った男の人の家に逃げ込んだわ。
彼はやさしかった。私を守ってくれた。そして私は彼と結婚したの。
でも彼からも暴力をふるわれるようになって別れたわ。よくわからないけど私はお母さんがいるおかげでフィリピンに帰らなくていいらしいの。
いまさらフィリピンに帰るなんてできないわ。タガログ語なんてもう忘れちゃったし英語なんてできない。日本で生きていくしかないの。
いま私が何をしてるかって?フィリピンパブでの仕事の帰り。フィリピンパブの仲間は明るくて楽しいわ。お客さんもいい人ばかり。
いま私は近所の公園で白い三日月をみてるの。もう夜明けだけどね。
少し寒いわ。もう秋も終わりね。黄葉がきれいだわ。
実をいうとね。私いま好きな男の人がいるの。パブのお客さんだけどね。彼は私と結婚したがるんだけど、私はいっぺん離婚してるから結婚できないの。フィリピン人ってそうなの。でもなんとかする方法があるって。弁護士さんに頼めばいいらしいんだけど、そんなお金は私にはないわ。どうしたらいいんだろ。
明日は日曜日。教会へ行く日だわ。神様に祈るの。彼と結婚できますように。日本で楽しく暮らせますように。それだけを願ってる。
もうこんな時間だわ。早く帰って寝なきゃ。
じゃあね。
(知人からいただいた写真です)