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スタバアクション
スターバックスは社会的責任を果たせ
スターバックスは人気のある珈琲チェーンです。みなさんもよくご利用になられるのではないでしょうか。アフリカや中東を除く全世界に子会社をもつグローバル企業でアメリカ発祥です。日本に上陸したのは一九九五年らしいですね。愛煙家の私はほとんど利用したことがないですが、実は世界中で労働問題を起こしているブラック企業です。
スターバックスコーヒージャパンもその例にもれず、日本でも重大な労働・人権問題を犯しています。
日本には技能実習制度という「日本の奴隷制度」というものがあり、途上国の外国人が劣悪な環境で働いています。彼ら彼女らは多額の借金をして来日しており、「ジャパニーズドリーム」を胸に来日します。しかし夢と現実の落差に唖然とします。
そんな技能実習生はサンドイッチなどを作る食品工場で働きます。そこで人権蹂躙が起こります。その責任はその商品を仕入れている会社にもあります。是正するよう指導する責務があるのです。これは二〇一一年に国連人権理事会で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」に定められています。
二〇一六年に起きたトオカツフーズ株式会社におけるカンボジア人技能実習生女性らの強制帰国(成田空港強制連行)事件が起きました。監理団体や送り出し機関職員の押し込み時、彼女らの中には下着もつけていない状態の人もいたそうです。
二〇二〇年十一月に総合サポートユニオンがスターバックスに対して連絡をとっても回答がなく、以降、NPO法人POSSEの「Z世代」(一九九〇年代中盤以降に生まれた世代)は、総合サポートユニオンとともにスターバックスに社会的責任を果たすよう求めています。
しかしスターバックスは誠実な対応を見せません。そして「Z世代」が呼び掛けているのが「スタバアクション」なのです。
悪い企業には責任をとり善処してもらわねばなりません。その中心が日本の若い人たちであるというところに、この国の未来へのかすかな光を感じます。