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ネパールの源泉徴収票
在職証明書が疑われたとき
このケースは一度、不交付となり二度目に私がやりました。コックの日本への呼び寄せ。雇用予定主は新規開店のコックが足らなく困ってる。
雇用予定主からはネパールの税番証明書の住所が在職証明の番地と違ってるから不交付になったというので、よく聞くと店の住所が変わったんだと。だから税番証明とかいらんもんつけるなと言いたいとこだけど。
しょうがないので新しい税番証明をつけて出した。でも不交付。理由を聞きに行くと1回目不交付の理由はそれだけでなく、スタッフリストに名前がなかったから在職証明書に疑義があり信ぴょう性に欠けるため不交付にしたと。だからスタッフリストとかいらんもん出すなよ…。
で、入管職員からアドバイスされたのは2012年から今までの源泉徴収票や社会保険加入証明書などを出せないかと。そこでネパールから9年間の源泉徴収票を取り寄せました。
実際に在職していたのは間違いないと思う。偽造された在職証明ではないでしょう。しかし偽造がまかり通るため入管はチェックの目を厳しくしているのです。
しかしスタッフリストに名前がないからって、これも取り寄せたんだけどもともと個人名なしのスタッフリストだったようなのね。「コック4名」とか。「ホール6名」とか。それが証拠にコックの欄だけわざわざ名前を入れて送って来た。いちいち書いてられるかというのが本音じゃないか。
だいたいそんな言いがかりみたいな理由で簡単に不交付にするなよと思う。いつも思う。いっつも思う。いっつもいっつも思う。いっつもいっつもいっつも…(もうええ)
偽造であると疑うに足りる証拠というのはなかなか出てこない。要するに国内にコックが増えると、これ以上、呼びたくないわけ。失業したコックが不法就労するから。水道の蛇口を閉めたり開けたりしているわけだけど、国によって成功率が違う。ネパールのような偽造証明のまかり通っている国は成功率が低い。
それはそうとして上陸許可基準に適合している以上、不交付にする裁量は法務大臣等にはありません。水道の蛇口を閉めたり開けたりはやめてほしいと思います。
あとちょろちょろちょろちょろ不交付理由を積み上げるな!(笑)
【注釈】
この人は9年間の源泉徴収票を提出して再申請するのですが、コック(在留資格「技能」一号)の場合、10年以上の職務経験が必要です。この人はこのレストランの前にも違うレストランで働いていたんですね。