永住拡大?

テレ朝の誤解を招くマヌケな見出し


https://news.yahoo.co.jp/articles/ec0cfa47af3b8b0f21acee581a73570a916699e5

記事とテレビニュース自体は法務省の動向とその問題提起をしたよくできた取材です。
しかし「永住拡大?」という見出しはどういうつもりで付けたのか?
もとはといえば「特定技能」1号から2号に移行できる分野を増やした方がいいんじゃないかという話です。
それにより「あわよくば永住権がとれるかも?」という外国人の方々が増えるわけです。

そしてテレ朝の記事・ニュースでは、そのメリット・デメリットを紹介しています。

このニュースは他のメディアも大きく取り上げています。

勘違いしないでほしいのですが、永住権の要件が緩和されるわけではないのです。永住権取得は難しくなる一方です。1年ビザ以上は移民なのですが、日本に暮らす288万人の外国人のほとんどが移民です。それを認めたくないのが党是の自民党が支配するこの国では、永住権取得に対しハードルを上げ続けています。

昨日はあるネパール人社長から「ネパール語のネットで特定技能の人が子どもを呼べるようになったらしいね」と言われました。これは日本のメディアのまぎらわしい発信が原因の誤解です。

「特定技能」1号から2号に上がれるのは「船舶・舶用」と「建設」の2分野だけです。これを拡大していいかどうかを法務省が検討しているのです。もちろん各業界からの強い要望を受けてです。

2号に上がれれば配偶者や子どもの帯同(呼び寄せ)が許される場合があります。そこで短絡的にというかお尻の上に頭をもってくるというか、「子どもを呼べるようになったらしいね」という話になるのです。

テレ朝の記事・ニュースにおいて「永住」を見出しにもってくるのは極めて不適切です。間違いではないのですが誤解を招き混乱させます。

見出しは大事です。売らねばなりません。弊社のこのブログだって「売る」(多くの人に読んでいただき集客する)ためにわざと過激なタイトルをつけることが少なくありません。しかし誤解を招く可能性の高いものは避けるべきです。

結論。今、法務省は日本で人材不足が深刻な分野の「単純」労働者(特定技能)を増やそうとしています。正確には、5年を超えて働ける分野を増やそうとしています。ただそれだけの話ですが、テレ朝のニュースを見ればわかるように、そのメリット・デメリットは真剣に考える必要があります。

しかし私が懸念するのは、人権侵害や搾取が起こり得ることです。どうやって防ぐのか。完全に防げるのか。極めて疑問です。

もっと詳しく知りたい人はジャパライフ代表の篠原(しのはら)まで電話ください。

090-9863-8944


 

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