第10回なぎさ和楽苑落語動画撮影

『貧乏花見』をなぎさ和楽苑で初演

昨日(2023年4月8日)、江戸川区西葛西のなぎさ和楽苑で恒例の落語等無料動画撮影が行われました。急遽、江戸川総合人生大学の難波さんも見学に駆けつけてくださり、会場に見台と膝隠しを設営し、カメラを据えて撮影が始まりました。まずは私の上方落語『貧乏花見』です。これは実は忙しくて稽古している暇がなく、YouTubeの六代目笑福亭松鶴師匠のものを移動の最中とか仕事の最中とかに聴きまくり覚えました。正調の上方落語『貧乏花見』であり、途中も省かずオチまできっちり演じました。尚、この落語は三代目柳家小さんという名人が東京落語に移植しているのですが、演目名も「貧乏」という言葉は使わず(貧乏は貧乏なんですが)『長屋の花見』とし、「酒柱が立ってる」でオチとしています。上方ではそのあと、相対喧嘩を引き起こし、旦那連中が飲み食いしてる酒肴をちょうだいし、機嫌よく飲み食いするという流れになります。そして怒った太鼓持ちが乗り込みますが逆に脅され、「かっぽれを踊りに来た」と弱気になります。「かっぽれ踊るのに徳利がいるんかい」「へえ。お酒のお代わりをお持ちしました」でオチとなります。



まあまあの出来かと思ったんですが、帰って録画を見ると悪いところばかりが目に付いて見ていられませんでした。家でもう一度演じ直し、YouTubeに上げたいと思います。

次に和楽苑恒例となっている「写真紙芝居」をやりました。今回は「春の花」というテーマでやりました。新しくボランティア担当となられた中村さんは「写真紙芝居」は初めてで、興味深くご覧になっていただきました。これは弊社顧問のアニマルボイスさんから使用許可をいただいた写真をもとに妻(和浪亭なぎさ)が台本を作り、A4の写真の裏にB5の台本を貼ったものを私(和浪亭和楽)がアドリブをまじえながらお話をしていくというものです。あいつ(なぎさ)の作った台本は「ここで拓が大根について適当にしゃべる」とかそういうものです。ゆっくりネタを作りこんでいる時間がなくあわてましたが、そこは話術と機転です。こんな感じで写真を見せながら話をし、カメラがズームしたりします。



今回は10回目の撮影です。そろそろお年寄り、特にデイサービスの方々を入れて落語がしたいのですが、現場はなかなかそういうわけにいきません。最初にやったのは確か2020年の夏です。コロナが完全に収束しない限り、こうやって動画撮影でやっていくしかありません。次回は今年7月を予定しています。
 

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